こんにちは。さらです。
私は14年間金融のコンサルタントをしていて、生命保険についてたくさんおお客様に相談をいただいていました。
当然ですがお客様は年齢、性別、家族構成、職業、心配事などいろいろ異なります。
ですから「この商品がいいです!」とはなかなか断言できません。
しかし、保険の加入を検討するときに知っておいてほしいことは共通します。
そこで知っておいてほしいこと2つのことを書きました。
✔医療保険に加入するかしないか、
✔加入する場合はどのように考えて加入すればいいのか
ということがスッキリすると思います。
医療保険の加入を検討するときに知っておきたい2つこと
・高額療養費制度
・傷病手当金
・高額療養費制度

高額療養費制度は公的医療保険制度で
ひと月あたり一定の金額を超えた公的な治療にかかる医療費については、
「これ以上払わなくていいですよ」という上限を設定してくれている制度です。
*年齢や年収により異なります
(詳しくは厚生労働省のホームページや加入している健康保険組合などでご確認ください。)
70歳未満・年収約770万円以内の方の場合のひと月の自己負担上限イメージ
計算方法→80,100円+(医療費-267,000円)×1%
・もしも医療費が100万円かかった場合
80,100円+(100万円-267,000円)×1%=87,430円 約9万円
・もしも大手術をして医療費が300万円かかった場合
80,100円+(300万円-267,000円)×1%=107,430円 約11万円
え?医療費300万円かかっても11万円??
それが公的医療制度で保障されている??
そうなんです
私もはじめて知ったときはビックリしました。
日本の公的医療制度ってすごいですよね。
ただしこれはひと月あたりの自己負担の上限の計算なので、
治療が月をまたいだ場合、×月数になるイメージです。
例えば
10日の入院だったとしても6月下旬から7月上旬と、2つの月にまたがったら
最大で1ヶ月の自己負担上限×2倍になる可能性があります。
逆に30日間入院しても6月1日に入院して6月30日に退院したら自己負担上限の金額の計算は1ヶ月分ですみます。
*(その後7月以降に通院薬の処方などがあれば別計算)
数ヶ月にまたがる可能性があるとはいえ、高額療養費制度は本当に心強い制度です。
この制度のおかげで人によっては医療保険は必要ない人もいると思います。
「医療費の上限負担がそれぐらいあれば貯金でなんとかしのげる!」
という方は無理に医療保険に入る必要はないです。
*ただし高額療養費制度の対象にならない費用もあるので注意してください
・入院中の食事代(食事代は入院してなくてもどっちにしろかかりますので特に気にしなくてOK)
・差額ベット代(一定以上の大部屋はかからない)
・保険外併用療養費
・先進医療(ガンの治療など300万円ぐらいかかる先進医療もある)
・雑費(テレビ代・洗濯代・治療服貸出代など)
このように高額療養費制度の対象外の医療費もありますが
一般的な公的治療であればそんなに怖がらなくてもいいですね。
月々の保険料を払うより貯金して備えるというのもアリだと思います。
もし最低限加入するなら、高額負担になるであろう先進医療の保障を特約で付けることをおすすめします。
以上が知っておくべき「高額療養費制度」です。
・傷病手当金

傷病手当金は病気やケガで会社を休んだ時に支給される手当のことです。
入院の有無は問いません。
自営業など国民健康保険では傷病手当金が支給されないのでご注意ください
傷病手当金は1年6ヶ月の間、標準報酬月額の2/3が支給されます。
(加入している健康保険により異なる場合があり)

医療保険に加入するときに、病気の間は働けないから生活費の足しのためにも医療保険に加入しようと思う方もいるようです。
しかし、会社員・公務員の方は収入は落ちれど、3分の2はお金が入ってくるのでその点で神経質になりすぎなくていいと思います。
自営業の方は療養で働けない場合に備えて医療費の支払に充てるため、医療保険を検討するといいのではないでしょうか。
私のお客様のなかでは、
会社員や公務員の方より、自営業の方は医療保険を手厚くされる方が多いです。
*話が少しそれてしまいますが、「就業不能保険」といって、
入院の有無に関わらず療養で仕事ができないときに給付されるタイプの保険があります。
以上、医療保険の加入を検討するときに知っておきたいこと
・高額療養費制度
・傷病手当金について書いてみました。
「どこの保険会社の医療保険にしようかな?」と考える前に、
「自分には既にどんな保障があるのかな?」というところに目を向けてみてください。
「高額療養費制度や傷病手当金があるのに医療保険に手厚く入りすぎてた!」
という場合もありますので、見直しのきっかけにしてください。
医療保険以外にも自分にあっているか確認すべき生命保険もありますのであわせてチェックしてください。
関連記事→それ危険!なんとなく生命保険に加入していませんか?|死亡保障編
保険のプロに相談しよう!
保険代理店では、ほとんどの場合、無料でプロの方が相談にのってくれます。
複雑な保険を選ぶときには本当に心強いです。
複数の保険会社の商品を取り扱っている保険代理店に相談しましょう。
商品を一気に比較しながら説明してもらえます。
自分一人で比較して件とするにはかなり手間と時間がかかってしまいますからね。
保険というとしつこい勧誘のイメージがあるかもしれませんが
しつこく勧誘したからって保険に加入してもらえるものではありません。
なのでしつこく勧誘するところはほぼないです。 気軽に相談してみましょう。
その場合、できれば貯蓄計画や住宅ローンのアドバイス、節税など幅広い知識を持つアドバイザーに相談しましょう。
保険や貯蓄、住宅ローン、税金などの金融は個別に考えるよりも、まとめて相談したほうが腹落ちしやすいし、効果が高くなるんですよね。
もちろん保険だけの相談でもいいと思いますが、アドバイザーの方の知識が豊富だと、
自分では気がついていない問題の助言がもらえたりします。
気が付いていないことは相談しようと思ってもできないので、保険の相談をしながら思わぬアドバイスがもらえるのはラッキーですよね。
幅広い知識の方に相談すると、点と点が線で繋がるような発見があるはずです。
=参考=
幅広知識のアドバイザーが多く所属する「保険のトータルプロフェッショナル」
もしもの時の安心を確保しつつも保険料の節約にはシビアになりましょう。
最後までおつきあいいただきありがとうございます。
それではまた