この記事は資産運用で老後資金準備をすることに関心をもってもらいたい!と思って書きました
そして資産運用の税制優遇制度であるつみたてNISAやiDeCoを紹介していきます
資産運用したほうがいいのかな~?と悩んでいる方に読んでいただけたら嬉しいです
資産運用ってする必要ある?

結論を先に言ってしまうと、これから先の事を考えると資産運用は必要ありです!
私が資産運用のコンサルタントをはじめた15年前は、
資産残高も大きく、年金も毎月の支出より多く支給され、
まさに悠々自適という言葉がぴったりな高齢者のお客様がほとんどでした。
(え、またお孫さんにお小遣いあげるんですか。
え、またそんな豪華な旅行いくんですか。いいな)
なんてよく思ったものです。
しかし最近では、年金だけで生活できる水準の方はかなり少なくなってきました。
15年の間に肌で感じたこの変化はこの先も止まる要素がありません。
公的年金以外の収入源が必要なのは必然です。
それでは「一生働くしかないのか。」というと、
それもひとつの選択肢だとは思います。
しかしいったい何割ぐらいの人が一生涯働き続けることができるでしょうか。
いわゆる「手に職」があり生涯現役で働いて稼げる人は少数いると思います。
がしかし、70代・80代になっても働き続けることができる人はかなり限られています。
幸運にも仕事にも健康にも恵まれて働けたとしても、
お金の心配なく余暇を楽しみたいものですよね。
公的年金だけでは老後の生活がカバーできないのはほぼ確定されつつあるこの状況で、
人生100年時代を豊かに謳歌するには公的年金以外のお金が必要です。
お金を得るには働かないとということになりますが、働き手は
- 自分か
- お金か
ということになります。
でもかなしいかな、人は必ず老いるので
老後も働き続けるのはやっぱりキツイですよね。
私は30代になってから体力が落ちてきて、認めたくないですが確実に老化を感じています。
そうなるとお金に働いてもらうしかないです
資産運用とはお金に働いてもらうことです。
一昔前に比べると資産運用はだいぶ一般的になってきたように感じます。
少し前は運用とかはなんかちょっとヨコシマなものっていう印象をもたれることが多かったと思います。
私の母も
「元本保証以外のものなんてやるもんじゃない。ハラハラするし結局損をすることのほうが多いんだがら。ロクなことないよ」と時々言っていたことを覚えています。
そんな母ですら今は一部のお金を運用しております。
この変化に私が一番びっくりしていますw
あの堅い母が・・・と。
銀行預金でそこそこのお小遣いになるぐらいの利息がもらえてた時代を長年経験してきた母なので、さすがに昨今の低金利にご不満が出てきたようですw
すみません、少し話題がそれてしまいました。
以前は運用なんて一部の人がギャンブル的にやっているというイメージもあったかと思います。
(私が極端なだけかもしれませんが、子供の頃はそんな風におもっていました。)
しかし近年では
つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)という仕組みが整い、政府も資産運用を進めるようになりました。
《”つみたてNISA”の他にふつうの”NISA”もありますが今回はつみたてNISAに焦点をあてています。
つみたてNISAかNISA選べるのはどちらか一方です。》
老後2000万円問題は物議をかもしましたが、
年金だけで国民の生活を支えることは正直厳しいというのが実情じゃないでしょうか
それでは用意されたつみたてNISAやiDeCoは利用したほうがいいですよね。
ちなみに、つみたてNISAやiDeCoは運用商品の名前ではなく、資産運用に使える税制優遇制度です。
本来は運用利益に対して預金利息同様、約20%税金がかかりますが、それが非課税になるのです。
(iDeCoの場合は運用期間中は課税の繰延のため受け取りの時に課税されますが、受け取る時にも課税控除のしくみがあります)
ざっくり100万円の利益には20万円の税金がかかるが、それが免除になるのです。大きい!!
それでは、つみたてNISAとiDeCoのしくみについてご紹介します。
つみたてNISAとはどんなしくみ?
つみたてNISAとは、本来課税される投資信託やETFの運用益が非課税になる制度です。
現在は投資信託が圧倒的に多いです。(2021年6月現在)
制度対象者 | 日本に住む20歳以上の方 |
投資対象の商品 | 国が定めた基準を満たした投資信託かETF |
投資上限金額 | 1月~12月までの1年間で40万円 |
非課税対象期間 | 最長20年* |
*2020年の1月に投資しても、2020年の12月に投資しても、非課税の対象になるのは同じ2040年末までなのでちょっとわかりにくいですね。気をつけましょう!
売却日ではなく受渡日が期限年にあたる年内までなので気をつけましょう!
気をつけましょう!だらけで申し訳ありませんが、私はこの辺を理解するのにちょっと苦労しちゃいましたので。
せっかく長年運用したのに非課税対象期間を1日でも過ぎてしまったら課税になっちゃうので気をつけましょうw
投資信託は非常に種類が多いですが、つみたてNISAは国が基準を定めてある程度絞ってくれています。
国の基準は色々ありますが、 手数料水準を厳しく規制してくれているので、高すぎる手数料の投資信託を選んでしまうという事がないので安心です。

出典:金融庁
40万円の上限は1年間の上限で、毎年非課税で投資できる40万円の枠がもらえるので
できるだけ継続して積立しましょう!
図を見るとわかりやすいですね。
みなさまには長期わたって積立をして資産を寝かせて増やしていただきたいのであまり言いたくはありませんが、
つみたてNISAはいつでも積立投資をストップして換金することができるのが良いところでもあります。
”基本的には長期運用するつもりだけどいつでも解約できるから~”と
気軽にはじめていただくキッカケになればとおもいます!
(いつでも解約できるけど時価での解約なのでタイミングによっては元本割れしている可能性はあるので要注意)
つみたてNISAまとめ
・いつでもやめられる(出来れば老後までやめないでいただきたいですが)
・40万円の上限範囲で少額からできる
・国が手数料等や投資対処を考慮して、長期投資に適した銘柄をある程度しぼってくれている
こんな感じです。
iDeCoとはどんなしくみ?
つみたてNISAと比べるとiDeCoの方が始めるにはちょっとハードルが高いんです・・・
しかし税制の面ではメリットが大きいので挑戦してみましょう!
まずはハードルについてですが・・・
iDeCoはつみたてNISAと違って人それぞれ掛金限度額が異なるのでつみたてNISAよりちょっと複雑です。
そして60歳になるまでお金を引き出すことができないのです!
この点は注意してください!ですけど下ろせないということは貯めやすいということなので前向きに捉えましょう!!(汗)
また、会社員の方や公務員の方はそれぞれ勤務先に書類を記載してもらう必要があります。
・会社員の方
「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に関わる事業主の証明書」
・公務員の方
「第2号加入者に関わる事業主の証明書(共済組合員用)」
長くて難しい名前の書類ですが、金融機関にiDeCoの申込申請すると、もらえるのでそれを勤務先の担当部署にお願いして書いてもらいましょう。
税制メリット
①掛金を毎年所得から控除することができ、課税対象の金額を小さくできます。所得税と住民税の節税が期待できます。
②運用中に課税されずほかの商品にスイッチングをすることができて
受取の際は、
年金として分割で受け取る場合は「公的年金等控除」
一時金としてまとめて受け取る場合は「退職所得控除」
が適用されます。
ちょっとこのあたり複雑ですけど、おおまかに、
いつでも引き出せるつみたてNISAと違って
iDeCoは 60歳まで引き出せず、所得控除が使えると思っていただければと思います。

長期で取り組むほど有利になりますね。つみたてNISAも同様です
人それぞれで異なる限度額
自営業者等 | 68,000円/月 |
厚生年金加入者 | ①厚生年金基金等の確定給付型の年金を実施している場合 12,000円/月 ②企業型年金のみを実施している場合 20,000円/月 ③企業年金や厚生年金基金等の確定給付型の年金を 実施していない場合(下記④の方を除く) 23,000円/月 ④公務員、私学共済制度の加入者 12,000円/月 |
専業主婦(夫)等 | 23,000円/月 |
iDeCoまとめ
・お勤めの状況によっては勤務先に書類を書いてもらう必要がある
・60歳まで引き出せない(けどその方が貯まりやすいと前向きに捉えてください!)
・掛金を所得から控除できる
まとめ
・老後資金は公的年金だけではまかなえない
・自分で働くか、お金に働いてもらうか
・しかし高齢でも仕事と働く体力を確保し続けるのは厳しい
・お金に働いてもらうほうが現実的(資産運用)
・どうせ資産運用するならつみたてNISAやiDeCoという税制優遇の制度を活用しよう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
好きなものを食べたり買ったりするために働くことも大事かもしれませんが、
老後の自分のために「働いてもらうお金」を積み上げることもモチベーションの一つに今は頑張っていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます
それではまた
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