元銀行員の私が感じた外国送金SWIFTの弱点と仮想通貨の必要性

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こんにちは、仮想通貨好きの元銀行員 さら です。

仮想通貨の魅力って何?
リスクが高いだけで必要性がわからない。

そう思うのもごく当然ですよね。

クレジットカードやスマホ決済で今でも十分便利になってそれでいいじゃんとも感じます。

しかし海外に送金するという点ではどうでしょうか?

さら

今日は私が銀行員時代に不便だなと感じた外国送金についてのエピソードを聞いてください。

この記事を読むことで外国送金の実情仮想通貨の必要性がわかります。

目次

外国送金(SWIFT)のしくみ

世界中の銀行間で使われている送金システムのことをSWIFT(スウィフト)と言います。

下の図のようにいくつかの中継銀行をまたいで相手に送金するしくみです。

日本からフィリピンに送金しようとするとこんな感じ↓

このSWIFT送金をすると途中の中継銀行をまたぎお金が移動していくので着金までおよそ一週間ぐらいかかります。

送金先によっては間に入る中継銀行の数が多くなり時間手数料もかさみます。

個人から個人に直接送金することはできません。

さら

まぁこんなにいくつも銀行を中継するんだもんな。
時間がかかるのもしかたがないよな…

正直そんなふうに思っていたこともあります。

しかし、「しかたがないよなぁ」では済まない!とおもう出来事がありました。

それはもう5年ほど前の話です。

お願い!今すぐこの米ドルをフィリピンに送金して!

彼女は日本で英語の先生をしているフィリピン人の女性でした。

送金の手続き完了してから先方に着金するまでには1週間ぐらいかかることを伝えるととても不安な顔をしました。

じつはフィリピンにいる弟が心臓の病気で倒れてしまって。
緊急で手術をしないといけないけど、病院にお金を払うまで手術をしてもらえないんです。

フィリピンでは医療費制度が整っておらずかなり高額だそうです。

そんなお金はフィリピンにいる親族だけではすぐに準備できず、彼女は急いで送金する必要がありました。

なんとか先に手術をしてもらえないのかと思いましたがそれは難しいとのことでした。

結果的に急いで送金手続きをしてフィリピンの妹さんに着金したのは4日後。(弟さんは口座を持っておらず妹さん夫婦の口座に振り込んだ)

手術は間に合い弟さんは無事退院できました。

しかしその間は私もずっと不安でした。

弟さんの病状のことはもちろんですが、途中で書類上の不備があったらどうしよう…

もう一度、手続きをやり直しなんて事態は絶対に許されない。

政治上の問題で入金制限がかかったらどうしよう…

頼む、一刻も早く無事に着金してくれ…

どうか手術まにあって…

ずっとそんな気持ちでした。その女性はもっと不安だったことだとでしょう。

おもったより早く着金はしたものの4日かかりました。

各銀行の国の祝日や土日が重なったらもっと日数がかかっていたはず。

最初にも書いたように、外国送金に多少時間がかかるのは仕方がないと思ってました。

しかし、まさかこんな命に関わることになるなんて。

私が経験したこと以外にも一刻も早い着金が必要になるケースがあると思います。

しかし今もなお銀行間の外国送金はこういう状況です。

ちなみに現在フィリピンの医療について調べてみたところ、「入院保証金前払禁止法の改訂」などのワードが出てきているので医療事情も変化してきているかもしれないけど、医療費も高額で制度が完璧に整っているかは疑問です。

とにかく、SWIFTでの外国送金がこんなにもどかしいと思ったことはありませんでした。

外国送金は手続きが複雑

複雑な手続き

先ほどのフィリピンの女性の件は、妹さんが口座を持っていたからよかったと感じました。

外国には銀行口座を持っていない方も多いので。

そして振込の手続きがまた複雑なんです。

国際送金の書類記入で確認が必要なことの一部

各銀行の国際表記名

日本の銀行で例えると

三菱UFJ銀行の場合は「MUFJ Bank, Ltd.」

三井住友銀行なら「SUMITOMO MITSUI BANKING CORPORATION」

・SWIFTコード

(国際標準化機構によって承認された金融機関識別コード。世界中各銀行それぞれのコードが振り分けられています。)

妹の銀行の細かい情報は本人に聞かないとわからないわ。

そしてその場でSkypeをつかってフィリピンの妹さんに電話。

妹さんもSWIFTコードやその他、送金のために必要な情報全てはわからないとのこと。

銀行の口座も妹さんの旦那さんと共有名義のためどう表記したらいいかわからず。

「ちょうど銀行のそばにいるから聞いてくる!」とのこと。

こちらで記入しようとしている書類の写真を撮って同じくSkypeで送信。

書類全てを埋められるようフィリピンの銀行の窓口で聞いてくれました。

おかげでその場で書類を全て記入し手続きを受け付けることができました。

時差があれどフィリピンの銀行が開いている時間でよかった。

手続きできてよかった。
あとは早くお金が届いて手術ができればいいんだけど心配だわ…

私もこんなにも「早く着金してくれ」と思ったことはありませんでした。

外国送金と仮想通貨

外国送金のSWIFTができたのは約40年ほど前。

当時と比べてグローバル化が進み、大企業同士だけでなく個人でも外国送金のニーズは高まっています。

昔以上に取引量も増えています。

いくつもの中継銀行をまたいでコストと時間がかかる従来の外国送金では厳しくなってきていると言えます。

そこで今後の外国送金の主流になってくると言われているのが仮想通貨です。

ビットコインの送金はデータの混雑具合にもよりますが、1時間ぐらいで着金できることが多いです。

さら

私もビットコインを海外の仮想通貨取引所の「バイナンス」に送金した時は1時間ぐらいで着金が確認できましたよ!

他にもっと送金スピードがはやい仮想通貨もあります!

先ほどのエピソードのように一刻も早く送金したい場合は、仮想通貨を選択する人が増えるのは必然ではないでしょうか。

ただ一方で経済制裁などによる抑止力のためにもう少し法整備などを整える必要もありますよね。

価格変動が大きいことも注意が必要です

しかし外国送金も日数がかかっている間に為替が変動して送金した額では足りなくなったということもあります。

追加で送金手続きをして、さらに日数と手数料がかかってしまうことになります。

まとめ|SWIFTに比べて仮想通貨の送金は早くて安い

今回は私が経験したエピソードで、今の外国送金がかかえる問題について書かきました。

今は母国を離れ、違う国で学んだり仕事をしている人が昔に比べて圧倒的に増えました。

そんな中で、金融の円滑さというニーズは高まる一方です。

しかし、銀行間の外国送金には時間がたくさんかかります。

手数料も中継銀行が増えるほどかさんでいきます。中継する国で手数料を払うための為替手数料もかかります。

1万円ぐらいかかるというイメージです。

一方で仮想通貨は送金速度が圧倒的に早くコストも低いです。

ビットコインは数千円ぐらい、リップル(XRP)という仮想通貨だと数十円ぐらいで送金できます。(相場により変動)

さら

外国にお金を送るために仮想通貨をつかう人が増えても不思議ではありませんよね!
今後さらに仮想通貨の需要が高まるのではないかと感じます。

仮想通貨を少しでも保有してみるのもいいんではないでしょうか!

仮想通貨を購入するにはまず仮想通貨取引所の口座開設をする必要があります。

下記参考におすすめの取引所簡潔にまとめてあります。

最後までありがとうございました。

それではまた。

外国送金と仮想通貨

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この記事を書いた人

仮想通貨好きの元銀行員。2017年仮想通貨投資開始。現在20種類超の仮想通貨保有中。
仮想通貨投資で難しいと感じたことをわかりやすく発信していきます。

7歳の娘がいて、おうち英語にも励んでいます!

つみたてNISA /ジュニアNISAでインデックスつみたて投資も実施中!

twitterもやってるのでぜひフォローしてくださいね!

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